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コンピュータは人間のように考えられるか?[4]

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返事をしないプログラムを許容できるか?


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 前々回、concurrent_solve関数に若干の問題があると言ったが、実際に問題があるのはconcurrent_solve関数に渡される実行コードである。無作為に自動生成されるコードは停止するかどうかよくわからない。ここが一番の問題である。答えが出るかどうかわからないコードを実行するということを現在の商業プログラムは非常に嫌う。
 とりあえず動かしてみないと良くわかりませんけど、うまくいったらお客様のご要望どおりの結果が出ると思います。まあ、ダメなときもあるとは思いますけどね。とりあえず、御代は先払いでお願いします、というような有能(?)でガッツのあるセールスマンはいないのだ。

商業プログラムは規定時間内にレスポンスのないプログラムをバグありと認定する

 普通にパソコンなど使っていると、即時でアクションに対するリプライができない場合には、プログレスバーみたいなものが登場したりする。プログレスバーが出ない場合も、処理が何分かかりますなどよいう表示が出るし、最悪でも処理中であることを示すダイアログやアイコン変化があったりする。
 人間は気が短い、みたいな話から説明されることが多いレスポンスの問題だが、実は問題の根はもう少し深い。我々は、常にコンピュータは何らかの正しい解を返すものだということを暗黙に期待している。これは実際には単なる神話にすぎないし、コンピュータで解けない問題が存在するにもかかわらずである。
 コンピュータが何の返答もせずにいると故障(バグ)ではないかと疑ってしまう。通常の動作をしたのにもかかわらず故障(バグ)だとすればクレームの対称だ。クレームなど御免こうむりたいということで、商業的には規定時間内に解決可能な問題しかコンピュータで処理しないように制限をかけている。
 コンピュータにとってもプログラマにとっても不幸なことだが、コンピュータが商業的に成功するために、これは必須条件だったのである。コンピュータが実際に解ける問題の集合よりも現実のコンピュータ上で動かすプログラムの集合は明らかに小さい。「いつ停止するかわからないし、そもそも停止するかどうかもわからない」ようなプログラムは、少なくとも商売としては成り立たない。

AIなんて別に商売でやってるわけじゃなし

 AIの場合にはこれはちと困る。解のあるなし、プログラムの停止するしないに関わらず、知的そうなプログラムはすべて動いてもらわないと困る。一般再帰関数すべての集合を計算できないと、人間と同等に考えるというには貧弱すぎるからである。
 商業プログラムの作法がそうなっているからと言って、AIプログラムがそのしきたりに従わなければならない理由はない。理由はないのだが、今、普通にプログラムの勉強をすると、知らず知らずのうちにこの作法が身につくようなシステムになっている。FMみたいに30年近くAIだなんだとほざいている人間には関係ないことだが、まかりまちがって、いまからAIに目覚めてくれるような奇特な新人さんの場合に、このへんがネックになって、「人間のように考えるプログラムなんてできない」とヘンに誤解されてしまうと寂しいな、とか思っているわけである。
 ま、このへんの事情は、自分で興味を持って調べれば、たいして手間もなく理解できる範囲であるから、実質的には、さほど障害になることではないのだけれど。

プログラムの死

 こういう制限はAIプログラムには害のあるものなのだが、他方、「いつ停止するかわからないし、そもそも停止するかどうかもわからない」ようなプログラムとつきあうのは、それなりにガッツがいる。
 非常に大胆な仮定だが、そこそこうまく動いているように見えるAIプログラムが出来たとしよう。何らかの方法で外部情報から内部モデルを構築してそれにしたがって環境を変革していけるようなプログラムである。
 なんとなーく、うまくいっているようにみえたプログラムがある日突然に応答しなくなる。彼がなんらかの究極解を見つけて停止したのか、はたまた、重要な問題を熟考するために瞑想に入ったのか、単なるバグで止まってしまったのか。おそらく、プログラムの作成者もわからないだろう。たとえバックアップがとってあったとしても、再起動した彼は、いつまた「頓死」してしまうかもしれない。不安定な彼は、まさしく人間そのものと言ってもよいかもしれないが、彼の「死」を前にしてプログラム作成者はなすすべもなく途方にくれる。
 完璧なAIが出来たとして、彼がいつ停止するかというのはそのAI自身にもわからない。
 思うに、神もそれほど自分の思うとおりには人間を造れなったのだろう。

まとめ
 金になりそうなプログラムを書いて何が悪い。
 行儀の悪い人間というのはどこにでもいるものだ。
 だいたい神様の話など持ち出すヤツは、皆、胡散臭い。
 昼食後、庭の草取りの予定だが、雨が降りそうで困っている。
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