クレタ人の踵

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夢見るロボット[2]

夢見るロボット[2]
機能ではなくて仕様です

関連
夢見るロボット[1]

 睡眠が必要だったり、夢を見たりするロボットとは、またエラく「ろまんちっく」なものを出してきたな、と思われるかもしれない。しかし、こんなものはメルヘンでもなんでもない。本来、こんなものは邪魔でしょうがないのだ。
 自律型AIで環境モデリング能力を持つものは、「睡眠」が必須であって、その「睡眠」内容からおそらく「夢」を見るハズなのだが、これは機能で無くて仕様である。

寝るロボットは昔もあったわけだが

 寝ることを「機能」として持っているロボットはいくつかある。AIBOもそうだ。
 AIBOは「睡眠」機能を持っているのだが、これは言わば「寝たフリ」をしているのであって、積極的に睡眠が必要なわけではない(充電中は寝ているほうが厄介ではないという点はあるにせよ)。AIBOは歩き回ったりボール遊びをしたりするのと同レベルで「寝る」。AIBOのAIでは「睡眠」はプログラムされた動作のひとつであって、AIの動作に必須の要素ではない。
 ここで取り上げているAIが「睡眠」を必要とするというのはそういうレベルではない。外界のセンシング情報を統合モデリングするのに計算時間が必要なのである。そして、この処理は非常にheavy dutyであるため、他の行動を制限する必要がある。
 ようするに動く余裕がないほど頭を使うので寝る、というわけだ。

人間の睡眠とAIの睡眠との類似

 人間の睡眠については、まだあまりよくわかっていない。ただ、一般的な傾向として、脳の発達の著しい年齢は睡眠時間が長い、という事実がある。
 赤ん坊はとてもよく寝る。寝るのが仕事ではないかと思うくらい寝ている。寝ていないときはだいたい食事中である。そして、この時期の大脳神経回路の発達はめざましい。人間の大脳の9割は3歳までに形作られるなどと言われているのである。
この両者になんらかの関係があるかどうかについて、FMはなにも知らない。
 寝る子は育つ、とは言われるが、寝てばかりいる子は天才だ、みたい話は、サイボーグ009に出てくる001ぐらいしか聞いたことがないので、あまりきちんとした根拠をあげることができない。
 人間の睡眠と知能に関して、FMは、ほとんど何も知らない。知らないのだが、おそらく、人間っぽい学習行動をするAIは、学習の初期に非常に大きなモデリング計算をしなければならないので、ほとんど寝てばかりであろうことは容易に想像がつく。とても似ているな、とは思う。そう思うだけで、とくに根拠はない。

気がつくと寝ているロボットというのは許容されるのか?

 「仕様です」と開き直りたいのはヤマヤマなのだが、こんな、のべつ幕なし寝てばかりいるロボットというのは許容されるものなのだろうか?
 仕様上やむをえない、というのはプログラマ側の理屈であって、顧客側は寝ているロボットをあまりお気に召さないかもしれない。
 もちろん、モデリングの大半を工場出荷前に行うという手が無いわけではない。しかし、家庭用ロボットを考えた場合に、個々の家庭の環境を無視して、工場で調整されたAIがどの程度有効に動作するのか、という点は甚だ疑問ではある。
 普段と違った環境に置かれた幼児は、新規体験の多さにオーバーロードして知恵熱を出してしまう。人間ですらそうなのだから、それなりに高度なAIが、初めての環境にさらされて大いにうろたえ、情報収集もそこそこに解析モードに入って「寝てしまう」のは、プログラマ側からすれば、なんとか認めてもらいたい仕様のひとつである。
 まだ、できてもいないものについて、あれこれ言うのは何だかな、とFMも思ってはいる。とりあえず、こういう仕様のAIというのはFMの製作中のAIぐらいしかないから、あまり心配しなくてもよいのかもしれない。しれないのだが、仕様としてうたってはいないものの、現在ある研究レベルのAIはだいたい似たような状況であるのも確かだ。

ロボットでなくても「寝るプログラム」の評判は悪い

 メモリ管理をシステム側で行うタイプのプログラミング言語(JavaやLispなど)はガベージコレクション機構(gc)を搭載しているものが多い。gcはシステム側でヒープ領域が枯渇すると自動で呼び出されるが、勝手に起動されるとレスポンスが悪化するので、待ち時間が稼げそうな時に明示的にgcを呼び出す場合も多い。
 メモリ管理をシステム側でやってもらうとプログラマはだいぶ楽になるのだが、ユーザー側の評判はあまり芳しくない。ときどき「眠って」レスポンスの悪化するプログラムは、嫌われることはあっても、好かれることは、めったにない。(実は、リアルタイムガベージコレクションという技法もあるにはあるのだが、本質的な解決方法にはなっていない。この手の研究は大昔にずいぶんやられているので、興味のある人は調べてみてほしい。それなりにハマル
 複雑度は異なるもののgcと環境モデラーは若干似ているところがある。FMが構築中のAIでは環境モデラーの初期段階はgcそのものだったりする。モデルの記述様式にもよるが、モデラーの主たる役割のひとつにモデルのコンパクト化があるので、どうしてもgcに構造が似てくるのだ。
 そんなわけなのだが、やたらと寝るAIを書くのはFMですら少しばかり躊躇してしまうのである。他に良い方法も思いつかないので、たぶん、このままの仕様で(FMは)やると思うのだけれどもね。
(夢の話がまだでてこないので、つづく)
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